
猫がトイレに行く回数が減った、うんちが出ていない——そんな様子に気づくと、「猫 便秘 ツボ」などと検索して、少しでも自宅で何かできないかと考える飼い主さんは多いのではないでしょうか。実際、「何日まで便が出なくても大丈夫なの?」「このまま放っておくと死ぬこともあるの?」と不安になってしまう方も少なくありません。
そんなお悩みに対して、この記事では自宅でできるやさしいマッサージや、東洋医学の考えに基づいた便秘に効くツボの紹介を通じて、猫に負担の少ない便秘ケアを詳しく解説します。さらに、便秘の進行状況に応じた治療方法や、日常からできる予防法、そして見逃してはいけない危険なサインまで、網羅的にご紹介します。
この記事を読むことで、あなたの猫の体調に合った適切なケア方法が見つかり、無理なく便秘と向き合えるようになるはずです。猫ファーストの視点で、優しく、具体的な対策を一緒に考えていきましょう。
最終更新日:2025年6月8日 執筆:はじめとペティオ インスタフォロワー7000人
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猫の便秘に効くツボ押しとマッサージ方法

便秘に効くツボの種類
猫の便秘には、特定のツボを刺激することで排便を促す効果が期待できます。これは東洋医学の考え方に基づく方法で、鍼灸の分野でも活用されています。猫が薬を嫌がる場合や、初期段階で穏やかにケアしたい時に、自宅でできる選択肢のひとつとして有効です。
ツボが便秘に作用する理由は、自律神経や内臓の働きと密接に関係しているからです。ツボは、体内の気(エネルギー)や血液、水分の流れを整えるとされており、腸の運動が活発になることにつながります。特に猫はストレスに弱く、緊張状態が続くと腸の働きが鈍くなるため、優しくツボを刺激することでリラックス効果も得られるのです。
猫の便秘に対して有効とされるツボは以下の3つです。
- 百会(ひゃくえ)
頭頂部にあるツボで、自律神経を整え腸の働きを活性化すると言われています。背骨と耳の延長線が交差するくぼみに位置します。猫がリラックスしている時に、指の腹で5秒ほど優しく押してみましょう。 - 尾端(びたん)
尻尾の付け根から先端に向かって軽く揉むことで下腹部に刺激が伝わり、排便を促進する可能性があります。猫の個体差によりますが、気持ちよさそうにしているようであれば継続してみてもよいでしょう。 - 神門(しんもん)
前脚の手首あたりにあるツボで、ストレスを和らげる効果があるとされています。便秘の原因がストレス由来であるケースにおいては、このツボの刺激が間接的に腸の動きをサポートしてくれる可能性があります。
ただし、猫によっては触れられるのを極端に嫌がる場合もあります。嫌がる素振りを見せたら無理に行わず、動物病院に相談してください。猫が嫌な思いをすると、以後ツボ押し自体を嫌がるようになってしまうため注意が必要です。
このように、ツボ押しは猫にとってもストレスが少なく、自宅でできるケア方法の一つです。刺激を与える際は、猫の表情や動きに十分気を配りながら、リラックスした雰囲気で行うことが大切です。心地よいスキンシップの一環として取り入れてみるのもよいでしょう。
参考:猫との暮らし大百科
自宅で便秘を治すマッサージ
猫の便秘を自宅で改善する方法のひとつに、マッサージがあります。特別な器具や技術を必要とせず、飼い主の手だけで行えるため、多くの方に取り入れやすい方法です。猫との信頼関係を深めるスキンシップとしても優れており、便秘の早期改善にも役立つことがあります。
マッサージが便秘に効果的とされる理由は、物理的に腸の動きを刺激し、筋肉をほぐすことで排便を促す働きがあるからです。特に、猫は加齢や運動不足、ストレスなどで腸の動きが鈍くなりやすく、便が滞ってしまうケースがよく見られます。マッサージによって腸の緊張を和らげ、リズムを取り戻すことができれば、便通も改善される可能性があります。
実際のマッサージ方法は次の手順で行うとよいでしょう。
- リラックスした環境を整える
まず、猫が安心できる場所で、静かな環境を用意します。猫がリラックスしていなければ、逆にストレスを与えることになり逆効果です。 - 背中を優しく撫でる
最初に背中から首、尻尾に向かってゆっくりと手のひらで撫で、全身をリラックスさせます。撫でることで信頼感も高まり、腹部へのマッサージにも入りやすくなります。 - 脇腹や下腹部を優しく撫でる
次に、脇腹からお腹にかけて、指の腹で円を描くように優しくマッサージします。腸の走行に沿って「の」の字を描くようにすると、より効果的に腸が刺激されます。 - 仰向けが可能な猫には下腹部の直接マッサージも
猫がリラックスして仰向けになるようであれば、おへそを中心に時計回りに軽く撫でてみてください。力を入れすぎず、表面を撫でる程度で十分です。
ただし、注意点もあります。猫がお腹を触られるのを嫌がる場合や、マッサージ中に痛がる素振りを見せた場合は、すぐに中止してください。そうした反応が見られる場合、便秘ではなく腹部の疾患や腫瘍、ケガの可能性も考えられます。自己判断せず、必ず動物病院を受診しましょう。
マッサージを嫌がる猫の場合には、無理に触らず、背中を撫でるだけでも腸の動きを穏やかにサポートできます。また、ペット用のマッサージコームなどを使うと、抜け毛の除去と同時に軽い刺激を与えることができ、毛球症の予防にもつながります。
このように、自宅でのマッサージは猫の便秘対策として有効な手段のひとつです。猫の体調や性格に配慮しながら、少しずつ慣らしていくことが大切です。迷っている方は、焦らず段階的に試してみるのがおすすめです。
マッサージを嫌がる猫の場合はどうする?

マッサージを嫌がる猫に無理に施術を行うことは、逆効果になる可能性があります。猫は非常に繊細な動物で、嫌な記憶を強く覚えてしまうため、力づくで続けると信頼関係が崩れてしまうおそれがあります。マッサージによる便秘解消を考える場合は、猫の性格や反応を十分に観察しながら、段階的に慣らしていくことが大切です。
猫がマッサージを嫌がる背景には、単なる気分や性格だけでなく、体調不良や痛みが潜んでいることもあります。特に腹部を触られるのを極端に嫌がる場合は、内部に炎症やしこりがある可能性が考えられるため、早めに獣医師の診察を受けるようにしてください。猫は我慢強く、軽い不調では鳴いたり暴れたりしないため、触診中の反応はとても重要なサインです。
では、マッサージを嫌がる猫にはどのようなアプローチが適しているのでしょうか。まずは、背中や首元など猫が比較的触られるのを好む部位から始めるのがおすすめです。撫でるだけでも血流が促進され、軽いマッサージ効果が得られます。猫が気持ちよさそうにしていれば、徐々に腰や脇腹に触れる時間を長くしてみてください。
また、手ではなく「ゾロ グルーミングコーム 」のようなブラシやコームを使ってみるのも有効な方法です。抜け毛対策と同時に、毛を撫でることでリラックス状態を作ることができ、猫によってはそのまま眠ってしまうこともあります。ペット用のマッサージブラシは、適度な刺激を与えつつ、嫌がりにくい工夫がされている製品も多いため、試してみる価値はあります。
もしそれでもお腹や腰回りを触らせてくれない場合は、マッサージ以外の便秘対策を取り入れましょう。水分量の多いフードを選んだり、食物繊維を意識した食事に切り替えることで、体内から自然な排便を促すことができます。ペット用整腸サプリメントなども獣医師のアドバイスのもとで使用するとよいでしょう。
このように、マッサージを嫌がる猫には、焦らず信頼関係を重視した対応が必要です。猫の快・不快を見逃さず、無理のない方法で便秘改善を目指しましょう。動物病院の指導を受けながら、猫に合ったケアを見つけることが何より大切です。
猫は便秘で死ぬことがありますか?
猫の便秘を「ただの不調」と思い込み、対応が遅れてしまうと、最悪の場合命に関わることがあります。便秘が慢性化したり重症化したりすると、腸内に便が詰まり続けることで体内のバランスが崩れ、敗血症や腸閉塞、巨大結腸症といった命に関わる深刻な病気へと進行する可能性があるのです。
特に注意すべきなのが、「巨大結腸症(メガコロン)」と呼ばれる状態です。これは、排出されない便が大腸に溜まりすぎた結果、結腸が異常に拡張してしまう病気です。巨大結腸症になると、腸の筋肉が正常に動かなくなり、自然な排便ができなくなってしまいます。こうなると、内科的な治療だけでは間に合わず、外科手術が必要になるケースもあるため、費用やリスクの面でも大きな負担となります。
さらに、便が腸内に長く停滞することで腸壁が傷つき、そこから細菌が血液中に入り込み、敗血症を引き起こすこともあります。敗血症は重篤な感染症で、命を落とす危険性があるため、便秘を甘く見てはいけません。
実際、「最近あまり排便していない」「でも元気そうだから大丈夫だろう」と様子を見続けた結果、動物病院に連れて行った時にはすでに手遅れ、というケースも報告されています。特に高齢猫や持病のある猫は、免疫力や内臓機能が低下しているため、便秘の影響を受けやすくなっています。
ただし、すぐに「便秘=死に至る」と怖がりすぎる必要はありません。早期に異変に気づき、適切に対処することで、重症化を防ぐことが可能です。猫がトイレで力んでいる、食欲が落ちている、元気がないなどの兆候が見られたら、迷わず動物病院を受診しましょう。
猫の健康管理においては、日常的な排便のチェックが極めて重要です。小さな変化に気づけるのは、毎日猫と過ごす飼い主だけです。便秘を軽視せず、「排便の記録をつける」「いつもと違う動きを見逃さない」といった意識が、命を守る第一歩になります。
このように、便秘は放置することで「命に関わる病気」へと進行する可能性があるため、どんなに小さな変化でも早期の対処が必要です。愛猫の命を守るためにも、日々の観察と適切な行動を心がけていきましょう。
参考:上板橋リズ犬猫病院
猫が便秘になったら何日まで大丈夫?
猫が排便しない状態が続くと心配になるのは当然のことです。一般的に、猫が3日以上排便していない場合は、便秘の可能性が高いと考えられます。しかし、何日まで大丈夫なのかは、猫の体質や健康状態によって異なるため、一概に「○日までは安心」とは言い切れません。
猫の排便間隔は個体差が大きく、健康な猫でも1日おきに排便する子もいれば、毎日決まった時間に出す子もいます。そのため、まずは「いつもと違うかどうか」を見ることが重要です。普段は毎日うんちをしていた猫が、急に2日以上出なくなった場合には注意が必要です。排便しようと何度もトイレに行ったり、苦しそうに力んでいたりする様子があれば、それは明らかに異常のサインです。
実際に、便秘が2日程度であっても、「便意があるのに出ない」様子が見られる場合は早急な対応が必要です。特に、便が硬くてコロコロしている、細長くなっている、あるいは猫がトイレで長時間しゃがんでいるなどの行動がある場合は、腸内に便が溜まっている証拠かもしれません。
また、食欲があるか、元気に動き回っているかといった他の健康サインにも注目してください。便が出ていなくても元気でごはんをしっかり食べているなら、1~2日様子を見ても問題ない場合もあります。ただし、水分摂取量が少なかったり、嘔吐や元気の消失がある場合には、躊躇せず動物病院へ連れていきましょう。
このように、「何日まで大丈夫か」を数字で判断するのではなく、猫の普段の排便ペースと現在の体調の両方を総合的に見ることが大切です。便秘は軽く考えがちですが、放置すると重大な疾患につながる可能性もあるため、早めの観察と対応が猫の健康を守る鍵になります。
猫の便秘に効くツボ押し以外の予防法まとめ

その他の便秘の予防法と注意点
猫の便秘を防ぐためには、単に水分や食物繊維を増やすだけでなく、日常生活全体の見直しと食事・環境のバランスを整えることが欠かせません。猫はとても繊細な生き物で、環境の小さな変化やストレスが便通に影響を与えることも少なくありません。そのため、フードやサプリメント選び、生活環境の整備までトータルに配慮することが、予防と早期改善につながります。

まず、食事面での代表的な対策として注目されているのが「カナガンキャットフード 」です。カナガンはグレインフリー(穀物不使用)で、猫の消化に配慮したレシピとなっており、腸に負担をかけにくいのが特徴です。主原料は動物性たんぱく質で、消化を助けるサツマイモやエンドウ豆なども含まれており、腸の動きを穏やかにサポートします。人工添加物を極力排除している点も、敏感な胃腸を持つ猫には大きなメリットです。ただし、フードの切り替えは1週間〜10日ほどかけて徐々に行うようにしましょう。

次にご紹介したいのが、便秘ケアと腸内環境の改善を同時に叶える「PAW’S GREEN DELI」の腸・ヘルスケアセット for CATS ウェットフードです。PAW’Sは、サイリウムなどの水溶性食物繊維に加え、乳酸菌やオリゴ糖を配合し、腸の動きだけでなく善玉菌の活性化まで考慮した「ダブルケア設計」となっています。
また、このフードはダイエット目的の子にもぴったり。血糖値の急上昇を抑え、食物繊維で満腹感を得やすいため、体重管理が必要な猫にも無理なく与えることができます。嗜好性も非常に高く、90%以上の猫が完食(※自社調べ)しているというデータが示すとおり、偏食傾向や食欲低下時にも安心して取り入れやすい一品です。
さらに、PAW’S GREEN DELIは「ヒューマングレード」「無添加」「HACCP認証国内工場製造」といった、食品レベルの徹底した品質管理を行っています。使われている魚は水銀リスクが少ない小型まぐろに限定され、残留抗生物質の検査もクリア済み。製造はすべて、静岡・焼津の専用キッチンで行われ、漁獲や仕入れの履歴もトレースできる高い透明性が魅力です。
配送や保存にも配慮があり、冷凍保存が可能なためトッピングにも便利で、暑い時期は凍らせてひんやりおやつとしても活用できます。配送方法にも工夫があり、ポスト投函対応により忙しい飼い主さんでも受け取りのストレスを減らすことができる点も見逃せません。

そして、被毛ケアも便秘予防には重要です。毛玉が腸をふさぐことで排便障害を引き起こすことがあるため、「ゾロ グルーミングコーム 」のような肌あたりの優しいブラシで、日常的にブラッシングを行うことが推奨されます。特に換毛期には毎日、そうでない時期でも週2~3回を目安に行うとよいでしょう。
あわせて、水分補給と運動の確保も忘れてはいけません。猫はもともと水をあまり飲まない動物のため、スープやウェットフードで水分を補いながら、キャットタワーやおもちゃで適度な運動を促すことが、健康的な腸の動きを保つ鍵になります。
このように、便秘予防は「良質な食事+毛玉対策+水分と運動の習慣化」という3つの視点からアプローチすることが効果的です。猫の個性や年齢、体質に合わせて無理のない範囲で取り入れ、愛情を持って日々のケアを続けることが、猫の健やかな毎日を守る大きな力になります。
便秘の治療法や費用は?
猫の便秘が数日続いたり、苦しそうに排便しようとしても出ない様子が見られる場合は、自宅でのケアでは対応が難しい段階に入っている可能性があります。このようなときには、早めに動物病院での診察と治療を受けることが大切です。放置してしまうと、便が腸内で固まり「巨大結腸症」などの重篤な疾患に進行する恐れもあります。
動物病院での主な治療法は、症状の重さや猫の体調によって異なります。軽度の便秘であれば、浣腸(かんちょう)や摘便(てきべん)と呼ばれる便の除去処置が行われることが多く、比較的短時間で終わります。これらの処置は、猫にとって強いストレスになる可能性があるため、鎮静剤を使うこともあります。
さらに、便秘が慢性化している場合や、便が硬く大腸に詰まっている状態では、緩下剤(便を柔らかくする薬)の処方や、点滴による水分補給が必要になることもあります。重症例では、麻酔下での摘便や、場合によっては外科的手術(結腸の一部を切除する手術)を検討することもあります。
治療費については、動物病院や地域によって異なりますが、おおよその目安は以下のとおりです。
- 診察料:1,000〜2,000円
- 浣腸処置:1,000〜3,000円
- 摘便処置(鎮静なし):3,000〜5,000円
- 摘便処置(鎮静あり):5,000〜10,000円
- 血液検査・レントゲンなどの検査:各3,000〜10,000円
- 点滴・注射:1,000〜5,000円
- 入院費(1日):3,000〜10,000円
これらはあくまで一般的な目安であり、便秘の程度や猫の年齢、併発症の有無によって大きく変わります。また、慢性的な便秘で継続的な通院が必要な場合は、月々の医療費がかさむこともあるため、早期の対応が経済的にも負担を軽くするポイントです。
このように、猫の便秘治療は状況に応じてさまざまなアプローチが取られます。早期発見・早期治療が回復の鍵を握っているため、日頃の観察と、変化への迅速な対応が何よりも大切です。
猫の便秘をオリーブオイルと綿棒で解決

オリーブオイルと綿棒を使った方法は、軽度な猫の便秘に対して自宅でできる応急処置として一部で知られています。しかし、この方法にはメリットと同時にリスクもあるため、使用には細心の注意が必要です。便秘の程度や猫の性格によっては、適さないこともあります。
オリーブオイルは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進し、便を滑らかにする働きがあるオレイン酸を多く含んでいるのが特徴です。これにより、便が腸内でスムーズに移動しやすくなり、軽度の便秘においては排便を助けることがあります。食事に少量のオリーブオイル(小さじ1/2程度)を混ぜて与える方法がよく知られています。ただし、与えすぎると下痢を起こすことがあるため、使用量は必ず守る必要があります。
一方、綿棒を使って肛門周辺を軽く刺激する方法は、人間の赤ちゃんに行う「刺激浣腸」に似た手法です。オリーブオイルを含ませた綿棒で肛門のまわりを優しくなでたり、軽く押したりすることで、排便を誘発する場合があります。この方法は、便意があるのに出せないといった猫に対して、一時的なサポートとして行われることがあります。
ただし、次のような注意点が多く存在します:
- 猫が強く嫌がる場合は絶対に無理をしない
- 綿棒を肛門内に挿入しない(外側の刺激にとどめる)
- 出血や痛がる様子がある場合は、即中止し病院へ
- 使用するオイルは純度の高い食用オリーブオイルに限る
このような手法はあくまで軽症の場合に限定して行うべきものであり、根本的な便秘の改善にはつながりません。また、病気や腸閉塞といった深刻な原因が隠れているケースでは逆効果になる可能性もあります。
このように、オリーブオイルと綿棒の方法は、猫に負担をかけない範囲で注意深く行う必要があります。不安がある場合は、まず獣医師に相談し、適切な方法を選択するようにしましょう。
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食欲あるけど便秘の猫はどうする?
猫が便秘でも「食欲がある」となると、「まだ元気そうだから大丈夫だろう」と判断しがちですが、実は見過ごしてはいけない重要なサインです。排便がスムーズにできていない状態が続くと、いずれ食欲にも影響が出る可能性があり、症状が進行してからでは手遅れになることもあります。
まず、「食欲があるけど便が出ていない」場合は、便が硬くなって腸内に留まっている可能性があります。この状態が続くと、腸内で水分が再吸収されすぎてさらに便が固まり、排便が困難になります。また、硬い便が腸壁を刺激して痛みを引き起こすこともあり、これがストレスや消化不良の原因になることもあります。
このような時は、食事内容を見直すのが第一の対策になります。おすすめなのは、水分を多く含むウェットフードや、食物繊維が豊富なフードへの切り替えです。たとえば、先述の「カナガンキャットフード」は穀物を使用しておらず、消化吸収に優れているため、便秘がちな猫に向いています。ただし、新しいフードを急に切り替えると逆に体調を崩す原因にもなるため、少しずつ混ぜながら1週間ほどかけて切り替えるようにしましょう。
また、水分補給ができているかどうかも重要なポイントです。ドライフード中心の食生活では水分が不足しがちになるため、水の飲み方や飲む量に注意してください。循環式給水器を設置したり、猫用スープを取り入れたりすることで、自然に水分を取らせる工夫が必要です。
さらに、運動不足や毛玉の詰まりも便秘の要因になり得るため、日常的に遊びの時間を確保し、ブラッシングで抜け毛を取り除くことも効果的です。ゾロ グルーミングコーム のように、皮膚にやさしい設計のブラシを使うことで、猫にとっても快適なケアになります。
このように、食欲があっても便秘が続く場合は、「元気そうだから」と放置せず、できるだけ早い段階で食事・水分・生活環境の見直しを行うことが重要です。症状が改善されない、または悪化していくようであれば、すぐに動物病院での相談をおすすめします。
こうした小さな対策をコツコツ積み重ねることで、猫の健康を守り、将来的な大きなリスクを避けることができるのです。
猫にヨーグルトを食べさせて便秘解消

猫の便秘対策として、少量のヨーグルトを与える方法が一部で注目されています。猫の腸内環境を整えるための一助として、ヨーグルトがもたらす乳酸菌の働きが期待されているからです。ただし、どの猫にも合うわけではなく、使い方には工夫と注意が必要です。
ヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌といった「善玉菌」を含むプロバイオティクス成分が含まれています。これらの成分は腸内環境を整え、便通を促す可能性があります。人間と同様に、猫の腸内にも善玉菌と悪玉菌のバランスが存在しており、そのバランスが乱れると消化や排便に影響を及ぼします。
一般的に、プレーンタイプの無糖ヨーグルトを小さじ1杯程度与えるのが適量とされています。乳糖を含まない、もしくは乳糖分解済みのヨーグルトを選ぶことで、猫の消化負担を軽減することができます。製造過程で乳糖が分解されているヨーグルトは、牛乳と違い、猫の体にも比較的優しい食品とされています。
とはいえ、ヨーグルトの与え方には以下のような重要な注意点があります:
- 初めて与える場合は極少量からスタートし、様子を観察する
- 下痢や嘔吐などの消化不良を起こした場合はすぐに中止する
- 加糖ヨーグルトや果実入り製品は避ける(糖分や添加物が多いため)
- 便秘が重度の場合、ヨーグルトでは対処できないこともある
また、便秘の原因が腸の運動低下や腫瘍、ストレスなどに起因しているケースでは、ヨーグルトだけで根本的な解決にはなりません。あくまで軽度の便秘や、腸内バランスの維持を目的とした補助的な手段として活用しましょう。
このように、猫にヨーグルトを与える方法は、安全性と効果のバランスを考慮しつつ、慎重に取り入れる必要があります。普段のフードやサプリメントと併用しながら、猫の健康状態に応じて無理のない範囲で続けていくことが大切です。どんな場合も、便秘が長引くようであれば必ず獣医師の診断を受けることを忘れずに。
猫の便秘に効くツボの押し方と自宅でできるケアのまとめ
- 猫の便秘は3日以上続くと注意が必要
- 自宅でのマッサージは腸の動きを助ける手段となる
- 百会・尾端・神門などのツボ刺激で排便を促す可能性がある
- マッサージは猫がリラックスできる環境で行うことが重要
- 猫がマッサージを嫌がる場合は無理をせず他の方法に切り替える
- 綿棒とオリーブオイルの刺激法は軽度な場合の応急処置に限る
- ヨーグルトは無糖・乳糖分解済みタイプを少量だけ試すとよい
- 食欲があっても便が出ない場合は腸内に便が溜まっている可能性がある
- 放置された便秘は巨大結腸症などの命に関わる疾患を引き起こす恐れがある
- フード選びにはグレインフリーや消化に良い素材のものを選ぶのが望ましい
- PAW’S GREEN DELIは便秘予防と腸内環境ケアを兼ね備えた安心フード
- 毛玉による便秘を防ぐためには定期的なブラッシングが欠かせない
- 水分補給はウェットフードやスープの活用で自然に促す
- 獣医師の診断が必要なケースも多いため、異変には早めに対応する
- 猫が急に甘えるなどの変化は体調のサインとして見逃さないことが大切